今日の黒木渚さんのライブの感想書こうと思ったのに気付いたら何故か頻尿の話してた。

黒木渚さんのライブに行ってきました。黒木渚 ONEMAN TOUR 2015「自由律」@東京EX THEATER ROPPONGI。
どこまで何を言って良いのか難しいのですが一応ツアーファイナルなのでそれなりに踏み込んでいいのかなと思っています。

そもそも、僕は音楽が好きですがライブというものは全力で避けてきました。
行きたくても行きたくても避けてきました。

僕は頻尿なのです。
中学生の時になってから今も尚、頻尿です。頻尿ボーイです。
最近相方の方がトイレ近いので霞んでますけど。それはどうでもよくて。
僕の頻尿はトイレに行けない・行きにくい状況になるとめちゃくちゃ近くなるのです。
厄介なのがさっき行ったしこれはエア尿意で大丈夫なやつだろ、と思っていると普通に出るんですよね。
膀胱の工場長が納期勘違いしてるみたいな感じです。

そんな感じなので中学時代から授業・教室というものが苦手でしたし、バス必須の修学旅行は全て休みました。
だもんで、舞台やライブなどはもってのほかでした。
舞台から見えるんですよ、席立つと。
これは演劇部での経験もあるし、漫才やらせてもらった時の経験にも基づいてるんですけどね。
で、しかもトイレ行く人なんかいないじゃないですか。
だから行きたいライブや舞台はソフト化を待ってDVDでずっと楽しんできました。
心のどこかで楽しそうな客席を羨んでいたとも思います。

そんな僕が去年の夏、黒木渚さんのフリーライブへ行きました。
ライブが終わるその瞬間までありえない事でした。
他のアーティストのインストアライブへ行ったりして自信がついてたのもあります。
その時リリースされた「君が私をダメにする」の初回盤に付いていたLIVE CDの中の「私達にはタイムリミットがある。今日を掴んで生きなきゃ」という黒木渚さんの言葉に衝撃を受けてこの人のライブへ行きたいと思ったのもあります。
けれど、最終的に「フリーだし」「まぁ言ってもフリーだし」「フリーってアレだろ?」「ダーターだからなんかイケるだろ」などと意味不明な理論で気軽にチケットを取ってしまったのです。
今思い返せば既に僕は黒木渚さんに何かを感じて自分自身が変わり始めていたのかもしれません。

結果から言えばこのフリーライブ、頻尿の件は余裕でした。8年近く悩んでいた事が嘘のように。
これがきっかけでお笑いのライブにも行くようになりました。
本当に感謝しています。
黒木渚さんと出会わなければ僕は今も病気を盾に生のエンターテイメントを拒絶していたと思います。

僕が何故黒木渚さんに魅せられているのか。
当然でしょう?
僕の世界を広げてくれたのですから。
誇張でも比喩でもなく僕の人生を変えてくれたのです。
心酔もしますよ。

そんな僕が見た自由律ツアーファイナル。
黒木渚さんは常に音楽の、時代の、民衆の先頭を突っ走っています。
それを証明するかのようなライブ。
細い身体から物凄いパワーをひねり出して客席の僕らにぶつけてきます。
演出も素晴らしかったと思いますよ。
特に「テンプレート」からの「107」は鳥肌が立ちましたし、「大予言」における5分後の未来を自分達で切り開くという演出はもう拍手でしかないですし。
開演前のアレも。
でもそれ以上に黒木渚さんの力強さ。
言葉身体声歌表情全てを使って僕らに訴えかけてくるんです。
黒木渚という生き方を。その素晴らしさを。
あのフリーライブで僕の人生が変わったように、今日の客席にもこのライブを見た事で人生が変わった人がいると思う、そんなライブでした。

今日もまた僕は黒木渚さんに引きずられていました。
多分明日も明後日も春のワンマンでも引きずられているのだと思います。
せめて「引っ張られている」位になるよう、必死についていくつもりです。
それでも引きずられてしまうのでしょうね。
それが黒木渚さんなのですよ。